和風と洋風のからし:それぞれの種類と特徴をご紹介

調味料

スーパーマーケットで見かける
チューブ入りのからしには、
「和からし」「本からし」「洋からし」
といった様々な種類がありますが、
その違いに気づいていますか?

皆さんはどの基準でからしを選んでいますか?

今回は、それぞれのからしの種類と
特徴について詳しく解説します。

和風と洋風のからしの違いをご紹介します

からしには、大きく分けて
「和からし」と「洋からし」という
二つのタイプがあります。

今日はこの二つの違いについて、
丁寧に説明していきたいと思います。

和からし

和からしは、オリエンタルマスタードという
種子から作られるんですよ。

粉末にしたものを水やぬるま湯で練ることで、
馴染みのあるチューブ入りのねりからしになります。

特有の辛味と香りは「アリルイソチオシアネート」
という成分から来ているんです。

おでんや煮物、豚の角煮など、
汁のある料理によく使われますし、
シューマイやトンカツ、漬物にもとても合うんです。

洋からし

洋からしには、
「イエローマスタード」
「ホワイトマスタード」
「ブラウンマスタード」
「ブラックマスタード」
といった様々な種子を使います。

これらの種子をすりつぶし、砂糖や酢、
ワインなどを加えて作るのが一般的です。

主成分のイエローマスタードに含まれる
「パラハイドロキシベンジルイソチオシアネート」
という成分のおかげで、
辛味や香りが和からしよりもマイルドに感じられます。

ウインナーやホットドッグ、ハンバーガー、
ステーキなどの肉料理にぴったりですよ。

本からしとは?

本からしは、和からしと洋からしを
上手くブレンドしたものです。

このブレンドによって、からしのピリッとした
辛味が少し和らぎつつ、様々な料理により
幅広く合わせやすく調整されています。

パッケージに「からし」や「本からし」
と書かれている商品は、このブレンドが
施されていることが多いんです。

和からしに比べて刺激が少ないので、
色々な料理に使いやすいですし、
辛味が苦手な方にもおすすめできますよ。

 

本からしを使った絶品レシピをご紹介します

本からしを活用した美味しい料理を
いくつかご紹介いたします。

本からし風味のチキンソテー

最初に、鶏肉を
約2時間マリネしておきましょう。

次に、フォークで肉に穴をあけ、
皮の面にたっぷりと本からしを塗ります。

その後、皮が下になるようにして
フライパンでしっかりと焼き色をつけてください。

中の火が心配な方は、最後に電子レンジで
5分から7分間加熱すると安心です。

このレシピで、辛味が効いた美味しい
洋風チキンソテーをお楽しみいただけます。

根菜の味噌汁に添える本からし

お好みの根菜で味噌汁を作りましょう。

優しい甘みのある白味噌を使用すると、
一層美味しくなりますよ。

お椀に味噌汁を盛り、最後に
少量の本からしを加えてみてください。

本からしのピリッとした辛味が、
白味噌のまろやかさと組み合わさり、味に深みが出ます。

きゅうりの本からし漬け

きゅうりを斜めに約5mmの厚さでスライスし、
ビニール袋や密閉袋に入れます。

砂糖3に対して塩1の割合で、
そして同じ量の本からしを加えて
よく揉み込んでください。

これを冷蔵庫で30分程置くと、
からし漬けが完成します。

甘さを抑えたい場合は、
砂糖の量を調整してみてください。

本からしを使ったポテトサラダサンドイッチ

サンドイッチ用のパンに本からしを薄く塗り
その上にポテトサラダをのせてサンドイッチにします。

本からしを加えることで、
普通のサンドイッチにはない
洋風の味わいが楽しめます。

マスタードの作り方とその特徴について

マスタードは、ホワイトやブラウンの
マスタード種子を基本にして作られています。

これらの種子を細かく粉砕し、
水や塩、そして酢やワインビネガー、
クエン酸を加えて作るのが一般的です。

市場には、マスタード種子の粉末だけの
製品はあまり出回っていないのです。

マスタード製品にはいろいろありますが、
その違いは使う種子の種類や、
製造過程で酢やビネガー、クエン酸を
加えるかどうかによります。

日本では、和からしにこれらを加えて
マスタード風の調味料を作ることもできるんですよ。

味の違いについては、和からしは
強い辛味と鼻を抜けるような香りが特徴ですが、
洋からしはそれに比べると穏やかな辛味が感じられます。

これは、ホワイトマスタード種子の特性によるものです。

マスタードは和からしのような
刺激的な香りは少なく、
酢やビネガーの酸味が加わることで、
すっきりとした味わいが楽しめるんです。

日本では、和からしと洋からしを
混ぜたチューブの練りからしがよく売られていて、

S&B食品の「本からし」やハウス食品の
「からし」などがあります。

これらは「和からし」と一緒に
売られていることもありますが、
少し紛らわしいかもしれませんね。

一般的には「和からし」以外には
洋からしの成分が含まれていると
思っていただければと思います。

これがマスタードの基本的な説明ですが、
実際には他にも様々な成分が加えられることがあります。

日本でよく見る和からしには、
植物油脂や増粘剤が加えられて
辛味が安定しています。

また、フランスやドイツ、
アメリカで販売されているマスタードには、
砂糖やターメリック、香料が加えられており、
それぞれの国の食文化に合わせた味わいが楽しめるんですよ。

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